介護事業所と会計事務所はよく似ています。
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
私は会計事務所を経営していますし、また介護事業者様ともお付き合いが多いので、両者の違いや似ているところを知っています。
意外にも両者が似ていることにビックリしています。
たとえば、
- 在庫がいらない。
- 売掛金の回収率が高い。
- お客様はリピーターである。
- 資格がないとできない仕事である。
- お客様と従業員との人間関係が太い。
などです。
介護事業も会計事務所もサービス業であることから共通点が多いと思われますが、私が一番似ていると思うところは、お客様(ご利用者様)がリピーターであるということです。
お客様(ご利用者様)がリピーターであることが、経営上の強味になる。
介護事業所と会計事務所は、飲食店のように開店初日に行列ができるわけでもありませんし、製造業のように機械で大量生産して、全国に販売できるわけでもありません。
いたってジミで一歩一歩の積み重ねによって成り立っています。
しかし、お客様(ご利用者様)がリピーターであることが、経営上非常に強味になっていて、倒産しにくい原因になっています。
飲食業や製造業などは、今日お客様が商品を買ってくれたからといって、明日買ってくれる保証はありません。
ところが介護事業所や会計事務所は、一度お客様(ご利用者様)と契約をすると毎月継続して売上が続くのです。
したがって、売上高と年月の推移との関係は、上の図の通りになります。
介護事業を開業された方にアドバイスすると、軌道に乗る(経費を賄える売上高にする)までが非常に厳しいですが、一旦軌道に乗るとあとは比較的楽に経営できることです。
まったく違うところ。
しかし、両者がまったく違うと思うことがあります。
介護事業者様は介護保険制度の中で、ある意味保護されています。
国は介護事業所がバタバタ倒産しないように、介護報酬を調整しています。
しかし、国にとって会計事務所がバタバタ倒産しようが関係ありません。
この点、介護事業者様は恵まれていると思うと同時に、自由度が会計事務所と比べるとありません。
介護事業の場合は、価格や人員などを自由に決められないことや、場合によっては行政の指導や監査があり面倒です。
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