介護事業者の満額融資のための事業計画書の作成ポイント~損益計算書その2仕入高~
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
融資を受けるために作成する事業計画書は、損益計算書と資金繰り表(収支計画)の関係が理解できていないと作成できません。
前日のブログでは、損益計算書の中の売上高と資金の収入との関係を述べました。
今日のブログでは、損益計算書の中の仕入高と資金支出との関係について述べたいと思います。
損益計算書は、発生主義の原則にしたがって作成されています。
仕入高の数字も、発生主義にしたがって計上されています。
発生主義の原則とは、仕入高の数字はその発生した期間に計上しなければならないという考え方です。
具体的な事例で、ご説明したいと思います。
デイサービスで、平成26年3月31日に食材として30万円を購入したと仮定しましょう。
そのうち、その日に5万円分の食材を使用し残り25万円は未使用であったとします。
発生主義の原則は、「その発生した期間に計上」=「使用したときの費用」とするという考え方です。
上の事例でいうと、3月31日に仕入れた食材30万円のうち、使用した5万円は3月の仕入高に計上され、残り25万円は4月の仕入高に計上されます。
一方、お金の支払いはどうなっているでしょうか。
現金支払いなら3月31日に、末締めの翌月末支払いなら4月30日にお金が出ていっています。
損益計算書と資金繰り表(資金収支計画)との関係は、どうなっているでしょうか?
損益計算書と資金繰り表(資金収支計画)の違いが、ご理解いただけたでしょうか?
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