消費税3%アップで介護報酬何%アップ?

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

来年4月から消費税が5%から8%になります。

介護事業所の場合、消費税が3%アップしても介護報酬は非課税なのでアップしません。

したがって、経費を支払ったり設備を購入して支払った場合、消費税は3%アップするため、その分だけ負担が増えてしまいます。

そこで、厚生労働省は消費税アップに伴い、平成26年に介護報酬(基本と一部の加算)をアップする予定です。

それでは、どれだけアップするのでしょうか?

消費税が3%アップしたから、介護報酬も3%アップするのでしょうか?

しかし、そうはならないことをご説明します。

介護報酬アップ

介護事業所の経費全体を100%として、そのうち人件費が60%、それ以外の経費が40%と仮定します。

それ以外の経費40%のなかには、10%の消費税がかからない経費(介護保険料、租税公課など)があると仮定しますと、残り30%が消費税のかかる経費にないます。

この30%に対して消費税が3%アップになるので、経費全体に対して、30%×3%=0.9%の経費アップになります。

つまり、消費税が3%アップしたらかといって、介護報酬も3%アップするわけではありません。

それでは実際どれだけ介護報酬がアップするかについては、介護サービスの種類ごとに経費の内訳が異なりますので、厚生労働省は介護事業所の経営実態調査を行ってアップ率を介護サービスごとに決定する予定です。

訪問系の介護サービスは、人件費の割合が高いのでアップ率は低いでしょうし、施設系はアップ率は高くなると予想されます。

平成27年に介護報酬の改定が行われることになっていますので、平成26年と平成27年の2年連続の介護報酬改定になります。




a:2302 t:1 y:0