訪問介護の2015年介護保険制度改正の予測
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
2015年の介護保険制度改正において、介護サービスの中では通所介護が一番、影響があると予測されます。
訪問介護は、今のところ具体的な改正案が出ていません。
従って、予測するのは難しいのですが、考えられる改正点は次の通りです。
- 身体0が日中でも一般事業所に開放される。
- 夜間、深夜、早朝の介護報酬が上がる。
- 生活援助の切り離しが、さらに明確になる。
身体0が日中でも一般事業所に開放される。
日中20分未満の身体0を算定するためには、重度者の割合や将来、定期巡回随時対応型訪問介護看護をするといった条件が必要なため、ほとんどの事業所はサービスを提供していません。
しかし厚生労働省は、「短時間ケア」の方針を打ち出しており、日中でも身体0を条件なく算定できる可能性があります。
夜間、深夜、早朝の介護報酬が上がる。
病院の長期入院が難しくなり、また特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの施設が増えない状況では、要介護3以上の高齢者が在宅で暮らすことが多くなります。
そこで、体位交換や紙おむつの交換、喀たん吸引などをする事業所を増やすため、夜間、深夜、早朝の介護報酬を上げると予測されます。
今後、介護事業所は要介護3~5の方に対して、サービス提供できるよう職員教育をしていかなければなりません。
ケアマネさんは、重度者に対応できる介護事業所を優先的に選びます。
生活援助の切り離しが、さらに明確になる。
すでに2012年の制度改正で生活援助の報酬は下がりました。
たとえば、生活援助1時間2,910円から2,350円と20%ダウンしました。
さらにこの傾向は2015年の改正で進み、生活援助の報酬が下がると予測されます。
身体介護は横ばいか下がり、日中は下がり夜間が上がると予測されます。
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