介護サービス別要介護構成割合

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

介護サービスごとの要介護1~5までの構成割合をグラフにしたものが次の通りです。

画像の説明

上のグラフから次の特徴が分かります。

  1. 訪問入浴や訪問看護は重度者が半数以上を占めていること。
  2. 訪問介護や通所介護は、約6割が軽度者の利用で、要介護3までを含めると全体の約8割を占めています。
  3. 通所介護(デイサービス)と通所リハビリ(デイケア)の構成割合はあまり変わらない。

訪問介護や通所介護が、軽度者(要介護1~2)に多く利用されている理由は、

  1. 要支援1と2は、まだ自分で出来ることが多いことや、家族が介護を出来ること。
  2. 逆に重度になると、病院に入院したり施設に入所する人が増えること。
    であると考えられます。

今後10年を考えると

  1. 病院への長期入院が難しくなること。
  2. 施設の建設が財政抑制で増設を望めないこと。
    などから重度者が在宅(自宅やサービス付き高齢者向け住宅など)に戻ってきます。

その結果、重度者の構成割合が高い訪問入浴や訪問看護の需要が増加すると考えられます。

また、訪問介護は重度者対応ができるかが重要なポイントになってきます。

職員教育や医療行為が出来るか、それによって差別化される可能性が出てきます。

なお、上記グラフは今、開業される方の事業計画の参考になると思います。

要介護度の標準的な構成割合に基づいて、収入計画を立てることができます。




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