認知症対応型の通所介護施設

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

認知症対応型通所介護の開業相談の依頼がありました。

ご相談は後日なので認知症対応型通所介護を開設される意図は分かりませんが、時代の流れを読んだ先見的な判断ではないかと個人的には非常に興味があります。

平成25年12月20日に厚生労働省の社会保障審議会介護保険部会が発表した「介護保険制度の見直しに関する意見」において、「認知症施策の推進」の項目を読むと、いかに厚生労働省が認知症について重要視しているかが分かります。

「介護保険制度の見直しに関する意見」

通所介護については、事業内容の自由度が高く、介護や機能訓練に重点を置いたものとレスパイト中心のものがあり、また、事業所の規模やサービス提供時間の長さも異なるなど、様々なサービス提供の実態がある。
特に小規模の事業所については、介護報酬単価が高く設定されており、実際に参入事業所数も、小規模事業所の増加が顕著な状況にある。
このような実態を踏まえ、その機能に着目した上で、通所介護の事業内容を類型化し、それに応じて介護報酬にメリハリをつけることを検討することが必要である。
また、効果的・効率的な事業展開を促進する観点から、サービス提供実態を踏まえた上で、人員基準の緩和を検討することが必要である。

デイサービスの事業内容類型化と報酬体系の予測

「介護保険制度の見直しに関する意見」より、介護報酬を予測すると、次のように認知症対応型通所介護は高く評価される可能性があります。

デイサービスの事業内容類型化と報酬体系の予測

GEも認知症研究に乗り出す

認知症に対する厚生労働省の動きや今後増えるでありう認知症高齢者に、民間企業もビジネスチャンスをうかがっています。

日本経済新聞の平成26年2月12日の朝刊で、GE(米ゼネラル・エレクトリック)は弘前大学などとアルツハイマー型認知症の予兆発見や予防に乗り出すという記事がありまりました。

(参考)
【認知症対応型通所介護】

認知症対応型通所介護は認知症の利用者を対象にした専門的なケアを提供するサービスで、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、認知症の利用者が通所介護の施設(デイサービスセンターやグループホームなど)に通い、施設では、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供することにより、自宅にこもりきりの利用者の社会的孤立感の解消や心身機能の維持回復だけでなく、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。
施設は利用者の自宅から施設までの送迎も行います。




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