認知症加算と中重度者ケア体制加算の取得は、一定以上の規模でメリットあり

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

小規模デイは、これまのブログで書いた通り、認知症加算を取っても中重度者ケア体制加算を取っても、人件費がそれ以上に多くかかり赤字になります。

小規模デイが両加算を同時に取ると黒字になるか?

それでは、小規模デイが両加算を同時に取った場合はどうなるでしょうか?

介護職員の給料が一人22万円と7仮定すると、
週40時間(1日8時間勤務×5日)で、年間52週(365日÷7日)
1ヶ月173時間勤務(週40時間×52週÷12)
22万円÷173時間=1,272円/時
1,272円/時×8時間×2人=20,352円

すなわち、介護職員2人で1日の人件費は、20,352円かかります。

それに対して、小規模の1日の売上は次の通り10.500円で、1人の人件費20.352円を賄えません。

(認知症加算60単位/日+中重度者ケア体制加算45単位/日)×10人=10.500円

この様に、小規模デイは両加算を同時に取得しても採算が合いません。

人件費アップ分を賄うために必要な利用者数

ここで、次の前提のもとで人件費アップ分を賄うために必要な利用者数は何人か計算してみました。

前提として

  1. 加算を取得するため職員2名を採用
  2. 介護職員の給料は一人22万円で、他の経費は増えない
  3. 認知症加算の該当者(日常生活自立度Ⅲ以上)10名

認知症加算10人×60単位×10円=6.000円

1日の人件費20.352円のうち認知症加算で6.000円。
残り14.352円(20.352円━6.000円)を中重度者ケア体制加算で賄うために必要な1日の利用者人数は
14.352-円÷45単位/日×10円=32人

この事例では、1日32人以上の利用者がいないと利益は出ません。



松本昌晴税理士事務所
大阪の税理士
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