現場の能力と経営者の能力は別

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

私は会計事務所を従業員に引き継がせるため、用意周到に準備して進めていましたが、結果的には大失敗に終わりました。

失敗の原因は、後継者の経営者としての能力を見極められなかったことです。

仕事に対する熱意と向上心があり、誰もが認める能力があることから、この男しか私の事務所を引き継ぐ者はいないと思っていました。

ところが、いよいよ引き継ぐ段階になって、本人は決断ができません。

私が築き上げた顧問先や従業員との関係は絆が深く、それを引き継ぐのはプレッシャーがあると言うのです。

私としては、2年前から少しずつ徐々に引き継いでいましたから、今さら何を言っているのだろうかと不思議に思いました。

ここに至って決断出来なければ、トップに立つ能力はないと判断しました。

トップに立つと色々な局面で、判断しなければなりません。

トップが決断出来なければ、従業員は不安になります。

そうこうしていると若手の従業員の中から、私がトップになりますと手を上げる者が現れました。

その決断力は素晴らしいと思いますが、私は二つの条件を出しました。

一つは、税理士の資格を取得すること。

もう一つは、他の従業員からトップになることを認められることです。

私は今回の経験から経営者になるには、別の能力が必要であると改めて思いました。




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