2015.09.23
カテゴリ:介護事業所の経営
実地指導 到着から開始までの流れ
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
実地指導の当日は、まず役所の方が到着すると、事業所内を視察した後、次を確認します。
- 重要事項説明書が、見やすい所に掲示されているか。
- 個人ファイルなどの書類が、鍵のかかっている書庫に保管されているか。
- 玄関を開けて中に入ったら、入口近くにポンプ式の消毒液があるか。
- トイレは必ず使い捨ての紙タオルをしているか。
- 防災対策と許認可時との変更の確認
その後、実地指導の中身に入ります。
タイムカードや出勤簿との突き合せ
実地指導開始後に確認される書類は色々ありますが、その中でタイムカードと出勤簿ついて解説します。
タイムカードや出勤簿は、必ずチェックされます。
その勤務簿が実績と間違いないかということを確認された上で、毎日の職員配置が正しく行われているかチェックされます。
社長さんが管理者であったり、医療法人の理事長が管理者であったりすると、タイムカードを押していないことが多いです。
しかし、介護保険の基準で職員として登録されている場合は、社長であろうが医療法人の理事長であろうが、勤務状況の確認という意味で、タイムカードとか出勤簿は必要になります。
タイムカードや出勤簿がない場合は、勤務状況が確認できないということで、不在ということになります。
管理者兼サービス提供責任者、あるいは管理者兼生活面相談員は、兼務することは問題ありませんが、ほとんど現場に出ていて、管理者としての業務をしていないのが実態です。
開始後の確認書類
人員に関するもの
- タイムカードや出勤簿との突き合せ
- 管理者、職員の兼務状況の確認
- 職員の資格者証などの確認
- 雇用契約書と就業規則の確認
- 許認可申請時の届け出職員の開業時点での勤務状況
設備に関するもの
- 防災関連
- 防災訓練
- 施設の衛生管理状況
運営に関するもの
- 運営規程
- 契約に関する書類
- 重要事項説明書
- 契約書
- 同意書
- サービス提供に関する書類
- 介護計画書
- 居宅サービス計画の写し
- アセスメントシート(利用者の心身状況の分かるもの)
- サービス提供記録
- モニタリング記録
- 機能訓練に関する計画・記録等会議録(ケアカンファレンス、支援会議など)
- 送迎記録(運行計画、運転日誌等)
- 事業所の日誌等
- 職員の研修に関する計画、実施記録
- 事故・苦情に関する書類
- 利用料金に関する書類
- 会計・経理に関する書類
- 介護報酬に関する書類
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