複数介護サービスを提供するメリット

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

一社で複数の介護サービスを提供するメリットを考えてみたいと思います。

一つの介護サービスを拠点展開するというのが、今までの考え方の主流であったと思います。

例えば、ある地域でデイサービスを開業し、稼働率が100%に近づくと定員数を上げるか、または他の地域へ同じデイサービスを開業するといった事業展開を考えておられた方が多かったと思います。

デイサービスの成功ノウハウがあるので、他の地域に進出しても成功しやすいということがあります。

この考え方は今でもあるでしょうが、最近、3~5㎞範囲内で複数の介護サービスを一社で提供するという考え方が出てきています。

3~5㎞範囲内に例えば、訪問介護、訪問看護、デイサービス、居宅介護支援事業所など複数のサービスを一社で提供するのです。

このような一社で複数のサービスを提供することのメリットについて、考えてみたいと思います。

メリット1:地域包括ケアシステムの考え方に合致する。

地域包括ケアシステムは、高齢者が重度になっても在宅で安心して暮らせる社会を目指しています。

そのためには、介護事業者は単体のサービスだけを提供していては、高齢者を支えることはできません。

例えば、デイサービスでは7時間~9時間のサービスを提供した後、ご利用者の方がご自宅に戻られて、家族介護だけでいいのか、訪問介護も必要でないか?

そのとき自社に訪問介護サービスを提供できれば、ご利用者は安心して自宅で暮らすことができます。

この ように、一社で複数の介護サービスを提供できれば、地域包括ケアシステムの理念にかなったサービスを一社で提供することができます。

メリット2:介護報酬改定で致命的なダメージを受けない。

例えば、小規模デイだけを多店舗展開していると今回の介護報酬改定で、大きな報酬ダウンになり大きな影響を受けます。

しかし、訪問介護など他のサービスを同時に提供している場合は、そのダメージは比較的少なくて済みます。

メリット3:人材確保と研修

人材募集するとき、複数の介護サービスがあるので選択肢が多く、応募しやすいです。

また、共同で求人広告を出すので、広告費が節約できます。

さらに共同で研修すれば、高額な費用をかけても負担は少なくて済みます。




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