損保ジャパン ワタミに続きメッセージを買収
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
損保ジャパン日本興亜ホールディングスは、介護大手のメッセージを買収するという新聞報道がありましたが、ご存知の方もおられると思います。
ワタミに続いての介護事業者の買収です。
ワタミもメッセージもブラインドイメージが悪化して、立て直しをしている途上での買収となりました。
損保ジャパンは、メッセージの買収により、ニチイ学館に次いで業界第2位になります。
ニチイ学館も介護部門の業績悪化
ところで、業界第1位のニチイ学館の現状はどうでしょうか?
安泰でしょうか?
次のグラフは、ニチイ学館の2016年第2四半期の売上高と営業利益です。
出典:ニチイ学館2016年3月期第2四半期 決算説明会資料
http://www.nichiigakkan.co.jp/ir/library/files/pdf/342/2016_2q_presentation_342.pdf
売上は2015年第2四半期と比べて1.7%減、営業利益は50.1%減と大幅に減少しています。
減少した要因の一つとして、4月の介護報酬改定が影響していると考えられますが、それにしても売上がわずか1.7%減少しているのに対して、営業利益が50.1%減少するのは異常です。
売上が730億円から717億円へと13億円減少しているのに対して、営業利益は66億円から33億円へと33億円減少しています。
売上の減少13億円以上に営業利益が減少しているのです。
これを見ると介護報酬改定による売上減少以外に、経費が大きく膨らんでいると考えざるを得ません。
私には、これ以上の情報はありませんが、有料老人ホームの入居率が悪化しているのでしょうか?
利益は減少したとはいえ、第2四半期でまだ33億円を確保しています。
問題は業績悪化がストップしたかです。
もし、今後も続くようですと介護部門の売却というシナリオが出てきます。