営業の必要性を理解し、営業する仕組みを考える
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
介護業界は、営業とか利益という言葉を嫌う傾向にあります。
金儲けは福祉の世界ではありえないというのが、措置の時代の考え方でした。
しかし、介護保険が始まり民間企業が介護事業をすることが出来るようになると、企業として継続していくためには一定の利益を出さなければならないという考え方が生まれます。
一定の利益を出すことにより、介護職員の処遇を改善したり、サービスの質を向上させるための研修を行ったりすることができます。
また将来の事業拡大のために、資金を準備することも可能となります。
この様に一定の利益を出すことは重要なのですが、そのためには営業が必要です。
営業というと保険外交員とか車のセールスなどノルマがあって、事業所に実績がグラフで見えるように貼ってあるというイメージです。
こういうイメージから、営業は嫌いという発想になります。
この営業について、介護職員に理解してもらい営業してもらうためには、どうしたらいいでしょうか?
面接の段階で「三者満足」と「適正な利益を出すためには営業が大事であること」を説明
利用者や従業員が満足し、会社が利益を出すことが大事です。
会社が利益を出せれば、例えば
- 有給休暇を与えることが出来たり
- 残業をできるだけ少なくすることが出来たり
- 給料を上げることが出来たり
- 研修費用を捻出することが出来たり
など介護職員の待遇を良くすることができます。
勿論、従業員の待遇を改善するだけで満足するものではありませんが、重要な要素であることには間違いありません。
従業員の満足度が高ければ、いいサービスが提供できるので、利用者の満足度も高くなります。
面接の段階で「三者満足」と「適正な利益を出すためには営業が大事であること」を説明し、理解してくれる人を採用すべきです。
営業する仕組みを考える
そして、従業員に「営業しなさい」と言っても営業するものではありません。
営業しなければならない仕組みを作ることです。
1人ひとりの具体的な数字を目標として設定し、それを実行できたか発表する。
そして、目標を達成した場合は給料などに反映させることです。