2016.09.13
カテゴリ:介護事業所の経営
いろいろ出来る値引きの形
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
保険請求額や利用者負担額を値引いて、介護サービスを提供することができます。
例えば、100単位を5%値引くと保険請求額及び利用者負担額は、次の様に決定されます。
- 保険請求額:(100単位×0.95)×10円/単位×0.9=855円
- 利用者負担額:(100単位×0.95)×10円/単位-855=95円
この値引きを経営に活用することができます。
- 事業所ごとに活用
A事業所は順調だけど、新しいB事業所は稼働率が悪いので値引きをする。 - サービスごとに活用
訪問介護は順調だけど、併設のデイサービスが伸び悩んでいるので、デイサービスだけ値引きをする。 - 時間帯別に活用
訪問介護は朝と夕方が好調だけど、昼間が伸び悩んでいるので、昼間だけ昼間割引をする。
なお、上記1~3を組み合わせることも可能です。
その他注意点
前月15日までに届け出た場合、翌月1日から値引きをすることができます。
値引きを止める場合は、速やかに届出なければなりません。
例えば、毎年4月の開業記念の月だけ値引きをするなど、期間限定の値引きも可能です。
ただし、値引きは、何パーセント引きという百分率だけが可能で、例えば500円引きのように金額での値引きはできません。
また、自己負担分だけの値引きもできません。