介護福祉士の受験申し込みが昨年に比べ半減以下
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
下図の通り介護福祉士を取得するルートには、次の4つの方法があります。
- 実務経験ルート
- 福祉系高校ルート
- 経済連携協定（ＥＰＡ）ルート
- 養成施設ルート
【介護福祉士資格取得ルート図】
出典：公益財団法人社会福祉機構・試験センター
上記のうち一番左側の実務経験ルートは、今年度から受験要件が変更になり、実務者研修の修了が新たに加えられました。
そのため、介護福祉士のを受験を申し込む人が激減し、昨年の半分以下となっています。
昨年までは、介護職員として3年間の実務経験があれば受験できたのですが、今回から研修が次の様に必要となります。
- 無資格者450時間
- 初任者研修修了者（ヘルパー2級含む）320時間
- ヘルパー1級95時間
この様な研修が設けられた目的は、専門職としての資質向上・地位向上やサービスの質の底上げが挙げられていますが、現場からは次の様な指摘がなされています。
- 働きながら研修を受ける時間がない
- 受講費を払う余裕がない
- 介護福祉士の資格を取っても給料が上がらない
人材不足の中で介護福祉士をいかに増やしていくかということが、大きな課題となっています。
国家資格の中で、その資格が高く評価されているものの共通点は、その資格がないとできないという仕事であって、その仕事は重要なものであるということが国民に認識されていることが条件であると思います。
例えば、医者でないとできない仕事があり、その仕事は重要であるという国民の認識があるからこそ、地位も給料も高くなります。
看護師も同じです。
介護福祉士も同様に、介護福祉士でないとできない仕事を増やし、国民に理解してもらわなければならないと思います。
生活援助を介護福祉士がいつまでもしているようでは、その地位は向上しないように思います。
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