脱零細企業=脱公私混同
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
あなたは、次の2つのうち、どれを選びますか?
- 公私混同で私的な費用を会社の経費にする。
- 利益を出して従業員の給料アップにつなげ、会社の成長を目指す。
どちらが正しいかどうかは個人の価値観ですから、私がとやかく言うべきことでないかもしれませんが、会社の成長を願う私としては、是非2番目を目指していただきたいと思います。
公私混同を排し、利益を出す経営
私的な費用を会社に入れて、会社を自分の財布のように使ってしまうと、確かに税務署にバレなければ、社長の給料が増えたのと同じことになります。
そして会社は利益が減って、税金が少なくなるわけですから万々歳です。
そうした考えで経営されている経営者の方もおられるので否定はしませんが、従業員を増やし一人当たり人件費を増やし、さらに新たな投資を考える場合には、しっかり利益を出す必要があります。
そのためには、私的な費用は排し利益を出し、その結果税金は払わなけれればなりませんが6割は残りますので、それを従業員の給料アップなどに使うことで、従業員はこの会社で働いていることで夢や希望を持てます。
零細企業が零細である理由
零細企業の社長の考え方の多くは、1番目の「公私混同で私的な費用を会社の経費にする。」タイプです。
毎年、利益はほとんどなく、銀行から借りたお金を返済するのにも苦労し、返済しては借りるということを繰り返しています。
この様な状況では、零細企業を脱することはできません。
税金を払いたくないのは、誰でも一緒です。
しかし、100の経費は100の出金になるのですが、100の経費を出さなけでば、法人税等が40%と仮定すると40しかお金が出ていきません。
60が残るのです。
無駄な出金をするなら、税金を払った方がお金が残るのです。
将来プラスになることに出金する
決算期に近づくと、「○○円の利益が出そうで、△△の税金になりそうです。」と会計事務所から言われると、決算期までに経費を作ろうとします。
しかし無駄な経費で税金が安くなっても、それに満足していては会社の成長はありません。
税金を安くすることに、反対しているのではありません。
税金を安くするために、無駄な経費を作るのは本末転倒であると思います。
将来の売上増やコスト削減、人員確保や教育、福利厚生など、会社の成長につながる支出は節税にもなります。
私が考える理想的な節税対策は、将来の利益につながる支出です。
将来の利益につながる節税対策⇒将来の利益の増加につながる⇒将来の利益につながる節税対策・・・・これを繰り返しながら、成長拡大していく。
これが理想的な節税対策であると思います。
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