デイサービスの「栄養改善加算」の要件の見直し~介護報酬における栄養管理の現状~

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

14日のブログで、厚生労働省がデイサービスの「栄養改善加算」を重視していることを説明しましたが、お分かり頂いたと思います。

そこで今日は、現状の介護報酬において栄養管理が、どの様に扱われているか、また「栄養改善加算」の概要をお伝えします。

介護報酬における栄養管理の現状

  1. 高齢者における低栄養状態の予防・改善は、生活の質(QOL)の維持・向上につながり、また、
  2. 栄養改善が必要と思われる者が一定数存在していることから、

居宅サービス(デイサービス、デイケア)では、「栄養改善加算」や「居宅療養管理指導」が導入されています。

【居宅サービスにおける栄養関連加算】

居宅サービスにおける栄養関連加算

出典:第140回社会保障審議会介護給付費分科会資料(平成29年6月7日)

この様にデイサービスなどの居宅サービスを対象として「栄養改善加算」などを設けることで、利用者が低栄養状態になることを防ごうとしています。

これが介護報酬における栄養管理の現状です。

栄養改善加算の概要

栄養改善加算の概要

出典:第140回社会保障審議会介護給付費分科会資料(平成29年6月7日)

15日のブログでも触れましたが、デイサービスにおいては「栄養改善加算」が、ほとんど算定されておらず、そのことを厚生労働省は問題視しています。

そこで介護給付費分科会では、「栄養改善加算」の要件を見直し算定のハードルを下げることや、栄養に配慮することの重要性を改めて周知することを求める意見がありました。



a:2603 t:1 y:0