訪問入浴介護の現状

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

訪問入浴は要介護状態になった場合においても、利用者ができるだけ居宅で利用者が有する能力に応じて、自立した日常生活を営むことができるよう、居宅における入浴の援助を行い、利用者の身体を清潔に保持し、心身機能の維持を図るものです。

7月5日に開催された介護給付費分科会で、訪問入浴について触れられたのは、次の「訪問入浴の現状」についてだけです。

(訪問入浴介護の現状)
○ 訪問入浴介護については、請求事業所数は減少しており2,054事業所、1事業所あたりの平均利用者数は微増減を繰り返しており、直近では33.9人となっている。利用者数は約69,800人で、利用者の約90%が要介護3以上の中重度者である。

【訪問入浴の事業所数・利用者数等】

訪問入浴の事業所数・利用者数等

出典:第142回社会保障審議会介護給付費分科会

訪問入浴は厳しい事業

上の資料の通り訪問入浴の事業所数は減少しており、厳しい経営状況が想像されます。

100件以上の開業相談をしましたが、誰ひとり訪問入浴の開業相談に来られたことはありません。

このことから、訪問入浴に事業としての魅力はないものと考えられます。

介護タクシーも同じですが、訪問入浴も単独で経営するのは難しく、他の介護サービスと組み合わせて行うのが現実的です。

次の資料は訪問入浴の平成26年介護事業経営実態調査結果ですが、厳しい経営状況です。

画像の説明

出典:平成26年介護事業経営実態調査結果の概要

画像の説明

出典:平成26年介護事業経営実態調査結果の概要


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