訪問介護の開業の手引きNO.7~訪問介護事業所の現状~【音声動画+テキスト】

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

動画


今回は訪問介護事業の実状・現状について説明したいと思います。

厚生労働省は、平成29年度介護事業経営実態調査結果というものを公表していますので、その中で訪問介護の現状について見ていきたいと思います。

平成29年度介護事業経営実態調査結果より

この表は訪問介護の、26年度・27年度・28年度の3年度について、収入・費用を示したものです。

1ヶ月当たりの収入を示しまして、26年度の介護収入が243万円、27年度が240万7千円、28年度は222万7千円と、だんだん減ってきているというのがわかります。

さらに給与ですけれども、26年度は208万8千円、売上に対する割合が77.3%、27年度が75.2%、28年度が76.1%、ということで売上は減っていますし人件費も減っているんですけども、収入の減り具合が大きいために人件費の割合は多くなっているということになっています。

訪問介護の収支差率は減少傾向

この結果、収支差率というのは、ここに書かれていますけれども、平成26年度が6.6%、それから27年度4.6%、28年度の4.1%と、このように訪問介護事業は報酬改定ということもありまして厳しい状況、収支的には厳しい状況が続いているといったところです。

目指すべき目標収支差率

尚これは平均値でありますので、儲かってるところと儲かってないところの平均値を示すためにばらつきがあります。

これは訪問介護の収支差率のこのばらつきを見たい棒グラフですけども、このように収支率が5%〜15%のこの辺りが一番多いということになっています。

したがって、訪問介護を開業された時の収支差率の目標値としてはこの10%前後、この辺りを目標にしていただいたらいいのではないかと思います。

目指すべき延べ訪問回数別

さらにこの表ですが、訪問介護の延べ訪問回数別の収支率を示した表になっています。

例えば、1ヶ月200回以下の延べ訪問回数の場合は、収支差率はマイナスの5.6ということになっています。

それから201回〜400回になるとマイナスの3.0%、401回〜600回でプラスの2%、さらに601回〜800回でプラスの2.3%と、このように延べ訪問回数が増えれば増えるほど収支率がよくなっていきます。

したがって訪問介護を開業される方の目標値としては、最低収支率はプラスになる401回〜600回これを目標にしていただくということがまず必要ではないかと思います。

さらに801回〜1,000回という規模になると収支率7.1%、それから1,001回〜1,200回になると7.7%ということになり、規模が大きくなればなるほど利益率が高くなっているというようなことが見れます。

したがって訪問介護で利益を出そう、大きな利益を出そうという方は、やはり利用者を獲得して訪問回数を増やしていくということが、売上を上げるだけじゃなくて利益をあげていくというようなことになる、ということになります。

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