訪問介護の開業の手引きNO.12~訪問介護は定員がないので、利用者はいくらでも獲得できる。~【音声動画+テキスト】

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

動画


訪問介護事業のメリットとして考えられるものとして、「訪問介護は定員がないので利用者をいくらでも獲得できる」というものがあります。

これについて今回はご説明したいと思います。

訪問介護とデイサービスの設備基準

まず訪問介護とデイサービスについて、それぞれの設備基準について見ていきたいと思います。

今ご覧いただいているのは、大阪府の通所介護の設備に関する基準ですけども、この中に「食堂と機能訓練室を合計した面積が、3平方メートルに利用定員を乗じて得た面積以上であること」というふうに書いてあります。

したがって10人定員ですと、食堂と機能訓練室を合わせた面積は30平方メートル以上が必要であるというような設備基準になっています。

同じく大阪府の訪問介護に関する設備に関する基準ですけれども、ここに書かれていますように「専用の事務室を設けることが望ましい」と書かれています。

そして「事務室については設備、備品が収容できるよう広さを確保してください」「相談スペースが必要である」とか、この程度のことしか書いてありません。

具体的な面積が書いてありませんので、非常に狭いスペースで実際やっていらっしゃる方もいらっしゃいます。

デイサービスは定員オーバーすると報酬30%カット

以上、設備基準を見ていただきましたけれども、デイサービスついては食堂と機能訓練室の面積は3平方メートルに定員数をかけた面積であるということになっています。

その定員数をオーバーすると報酬が30%カットされます。

したがって利用者からの要望があっても定員をオーバーしてサービスを提供するということができません。

定員数を上げればいいわけですけれども、そのためには1人あたり3平方メートルが必要ですので、ぎりぎりの機能訓練室の面積しか通常確保してませんので、そう簡単に定員数をあげるというようなことはできません。

訪問介護は定員がない

一方訪問介護については、具体的な何平方メートル必要であるとかいうような基準がありませんので、サービス提供責任者とか訪問介護員が確保できるのであれば、いくらでもご利用者を集めることができるということが言えます。

そういう意味では、非サービスの提供の依頼があった場合に、いちいち事務所のスペースを広げる必要がありませんので、訪問介護の場合は非常に利用者を確保しやすい利点があります。

「細胞分裂方式」による拠点展開

もっとも利用者がたくさん集まってくると従業員も多くなるわけですから、事業所にヘルパーさんが帰ってくると狭いというような問題も出てくるかと思いますし、さらに利用者が増えていくと1つの事業所だけではすべてをカバーすると移動距離も遠いところが出てくるというようなことがあります。

そこで実際には1つの事業所で展開するというようなことはなくて、その事業所から遠いところについては、新たに訪問介護事業所を作ってそこで移動距離をできるだけ短くして効率化していくという工夫をします。

そういう拠点展開をする事で、1つの事業所から2つ3つとこうやって広がっていくケースもありますけれども、訪問介護事業所の場合には定員という介護保険上の制限がありませんので、非常に利用者を集めやすいというメリットがあります。
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