訪問介護の開業の手引きNO 37~訪問介護事業所を開業する際に必要な備品~【音声動画+テキスト】
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
動画
今回は訪問介護事業を開業される方で、ご相談内容として次のようなものがあります。
訪問介護事業を開業するにあたって、「どのような備品を用意したらいいでしょうか?」というようなご質問がありますので、それについてお答えしたいと思います。
大阪府の設備基準
今ご覧いただいているのは、大阪府の事業者指定申請の資料を抜粋したもので、設備に関する基準が記載されたものです。
この中で必要な設備・備品として二つ上がってまして、
- 一つが訪問介護事業を実施するために必要な設備・備品、
- 二つ目が手指を洗浄するための設備等感染症予防のための設備・備品。
このようなことしか書かれていなくて、具体的にどういったものが必要であるかということについては書かれていません。
それではこの訪問介護事業を実施するために必要な設備・備品とは、どういったものが考えられるでしょうか。
具体的に必要な設備・備品
いくつかあると思いますのでこれから述べさせていただきたいと思いますけれども、
- まずは電話機が当然必要です。電話機を揃えるというか、電話番号も取得していなければなりません。
- 次にFAX機ということでFAXも必要です。電話番号については、電話機と共通であっても問題はありません。
- 次に3つ目として、パソコンが必要になります。
国保連への請求などに必要になりますから、インターネット環境を整えたパソコンということになります。 - そしてプリンター。印刷するということが必要ですのでプリンターも備えておいた方がいいと思います。コピー機と兼ね備えたもので最初は結構かと思います。
- そして別途コピー機を揃えるという場合であれば、コピー機を購入するということですね。
- それから鍵付き書庫っていうのも、これは絶対必要になってきます。
個人情報の保護のために鍵付きであるという、これが条件であるということを注意していただきたいと思います。 - それと机・椅子、当然ですけど、
- あるいは間仕切り、例えば事務室と相談室を区切る必要がある場合には間仕切りが必要です。
- そして感染予防のため消毒液などを用意しておく必要があります。
以上申し上げた備品類というのは、指定申請をする際に事業所に実際に物が置かれた状態で写真を撮って提出するということになります。
鍵付き書庫については、鍵をつけた状態で写真を撮る必要があります。
最初から新品で綺麗なものを揃えるということは必要ないかと思います。
お金がたくさんある方はそれでもいいでしょうけど、できるだけ資金は少額に抑えたいというのであれば、例えばコピーとFAXとプリンターを兼ね備えた複合機であってもいいですし、中古品で揃えるということで軌道に乗ってから良いものを買い揃えたらいいのではないでしょうか。