介護労働者は賃金だけでは動かない
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
介護労働者の賃金は低く、その賃金の不満から仕事を辞めていくという報道をよく聞きます。
それでは、介護の仕事を辞めた理由として、賃金が低いことが一番なのでしょうか?
次の平成23年度の介護労働者実態調査をご覧ください。
平成23年度の介護労働者実態調査
直前の介護の仕事をやめた理由
ご覧のように、「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」が、24.4%でトップです。
「収入が少なかったため」は、18.1%で4番目です。
介護労働者は、賃金が安いことが仕事を辞める理由ではなく、「理念」や「運営」に不満があって辞めることが多いということが言えます。
次の「介護労働者が現在の仕事を選んだ理由」をご覧ください。
現在の仕事を選んだ理由 (労働者回答)
現在の仕事を選んだ理由 として、「働きがいのある仕事」が約56%でトップです。
介護事業者様が介護労働者の採用に成功する方法
上記の介護労働者実態調査から、介護事業者様が介護労働者を採用することに成功する方法を考えてみましょう。
介護事業者様は、人を集めることに苦労されています。
求人募集しても、「ぜんぜん人が集まりません。」という言葉をよく聞きます。
このような求人難の状況から、多くの介護事業所様は、賃金などの待遇を良くすることで人を集めようと考えます。
勿論、待遇を良くすることは大事ですが、ご紹介した上の介護労働者実態調査から、中小の介護事業者様が取るべき方法は考えるべきです。
求人応募者が「そうそう、そんな仕事がしたかったんだよ。」とか「そんな、やりがいのある仕事を私もしてみたい。」などと、共感できる情報を積極的に外部に発信することが大事です。
外部に発信するツールとしては、ホームページが一番優れています。
ホームページで、共感や感動する介護の現場をいかに表現できるかが勝負です。
ホームページを見て共感した求人応募者は、理念や運営に感激して応募してきますから、定着率は高いはずです。
是非、チャレンジしてみてください。
7月28日のブログ「利益を生み出す介護事業ホームページのつくり方」も参考にしてください。
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