小規模が中重度者ケア体制加算を取るのは無理
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
昨日のブログで、小規模デイは認知症加算を取るのは難しいと書きました。
それでは、新設されたもう一つの加算である中重度者ケア体制加算はどうでしょうか?
小規模デイが中重度者ケア体制加算を取得するメリットはあるでしょうか?
これを考えてみたいと思います。
中重度者ケア体制加算の算定要件等
まず、中重度者ケア体制加算の人員要件ですが、指定基準に加えて看護職員又は介護職員を常勤換算で2名以上確保しなければなりません。
さらに、サービスを提供する時間帯を通じて専従の看護職員を1名以上配置しなければなりません。
この様な人員基準に加え、要介護3以上が30%以上であるという要件を満たして、1日45単位の加算が算定できます。
出典:平成27年3月3日全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料
小規模が中重度者ケア体制加算を取るのが無理である理由
定員10人の小規模デイで稼働率が100%であったとしても、1日の中重度者ケア体制加算の報酬は、45単位×10円×10人=4,500円しかなりません。
これでは、この加算を取得するために人を採用しても、まったく採算に合いません。
小規模デイが中重度者ケア体制加算を取っても、経営上のメリットはありません。
中重度者ケア体制加算は規模が大きいほど有利
中重度者ケア体制加算は、利用者が多い通常規模や大規模のデイサービスに有利です。
なぜなら、要介護3以外の要介護1や2の利用者を含め全員に対して加算がつくからです。
利用者10人なら1日4,500円ですが、30人なら13.500円、50人なら22,500円、100人なら45,000円になります。
この様に加算に「体制」という言葉があると、すべての利用者が加算の対象になります。
規模の大きい事業所は「体制」のついた加算を取得することによって、規模の利益を得ることができます。
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