デイサービス 2015年介護報酬改正の可能性

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

平成25年9月18日に開催された、第48回社会保障審議会介護保険部会において、デイサービス(通所介護)の現状・課題の一つとして、次のことが挙げられています。

第48回社会保障審議会介護保険部会資料を抜粋
デイサービスの現状・課題

すなわち、デイサービスの中でも小規模型の現状は、

  1. 報酬単価が高く設定されている
  2. 参入事業所数が著しく増加している

としています。

厚生労働省は、小規模型のデイサービスの現状を上のとおりにとらえると同時に、それが課題であるとしています。

課題としているということは、

  1. 報酬単価を低くしよう
  2. 参入事業所数の増加を抑えよう

と考えていることを意味します。

この結果、2015年の介護報酬の改正では、何らかの変更(報酬引き下げ)の可能性が大であると言えます。

いくらに報酬は下げられるか?(仮説)

小規模デイサービスの「7時間以上9時間未満」を見ていただくと、短期入所生活介護(ショートステイ)の報酬よりも高くなっています。

しかも、ショートステイの方が対応している時間が長いにもかかわらずです。

もともとデイサービスとショートステイは異なるサービスですので、単純に比較して報酬の整合性がないと言うのは言い過ぎかもしれません

しかし、このような切り口で小規模デイサービスの報酬を引き下げようとする議論が、なされていつことには注意が必要です。

今の段階では、ショートステイの報酬まで引き下げられるかどうかは分かりませんが、小規模デイサービス事業所を経営されている方は、ショートステイの報酬まで引き下げられたと仮定して、シュミレーションしてみてください。

そこから、今のうちにどのような対策を練ろうか、検討する課題がでてくるかもしれません。

【小規模デイサービスの基本報酬】


3時間以上5時間未満5時間以上7時間未満7時間以上9時間未満
要介護1461単位700単位809単位
要介護2529単位825単位951単位
要介護3596単位950単位1100単位
要介護4663単位1074単位1248単位
要介護5729単位1199単位1395単位




【短期入所生活介護の基本報酬】


単独型併設型単独型
ユニット
併設型
ユニット
従来型
個室
多床室従来型
個室
多床室ユニット型個室
(準個室)
ユニット型個室
(準個室)
要介護1645単位718単位609単位682単位747単位711単位
要介護2715単位787単位679単位751単位817単位781単位
要介護3787単位858単位751単位822単位890単位854単位
要介護4857単位927単位821単位891単位960単位924単位
要介護5926単位995単位890単位959単位1029単位993単位




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