2016.08.30
カテゴリ:介護事業所の経営
利益は地域からの通知表です
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
介護保険が始まる前の措置の時代は、経営者の方にとって利益とか利用者の獲得を職員が考えることはありませんでした。
措置の時代は、役所が利用者を紹介しましたから、施設が利用者を自ら獲得する必要はまったくありませんでしたし、報酬も高かったです。
施設側が考えることは、いかにいいサービスを提供するかだけでした。
その後介護保険制度ができて移ってきたので、特に古くからある施設などでは、措置の時代の考え方が抜けきらず営業とか利益を出すということを嫌います。
「利益」とは、地域からの評価です。
そこで職員の教育研修では、「利益」というのは何か?ということを説明して理解してもらわなければなりません。
その地域に必要なサービスを提供し、素晴らしいサービスを提供している事業所は利用者が増える。
利用者が増えると収入が増え利益が増えます。
ということは「利益」とは、そこの地域にとって素晴らしいサービスを提供した結果の評価です。
逆に、そこの地域に必要のないサービス、悪いサービスを提供していたら利用者は増えません。
そうすると収入は増えないし、利益も増えません。
利益が増えるということは、地域から「ありがとう」の言葉を沢山いただいていることを意味しています。