定期巡回・随時対応型訪問介護看護は都市型サービス

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こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

下図で棒グラフが短い都道府県は、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用者見込みのない保険者が少ない、すなわち利用者の見込みが高いことを意味します。

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出典:第138回社会保障審議会介護給付費分科会資料

利用者の見込みが高い都道府県(棒グラフが短い都道府県)は比較的都市部に多く、それ以外の地域では、既に高齢者人口がピークを過ぎているか、他のサービスによってカバーできている可能性があります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護が都市部に集中しているのは、都市部で施設が不足していることが原因かもしれません。

また、地域によってバラツキが生じているのは、上記の理由以外にも自治体が開設前後の支援などを行うことによって、事業所数が増加していることもあります。

次のグラフは、訪問介護系サービス(訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護)における定期巡回・随時対応型訪問介護看護の受給者の比率を示した棒グラフですが、埼玉県和光市が圧倒的に定期巡回・随時対応型訪問介護看護の比率が他の市町村に比べ高いことが分かります。

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出典:第138回社会保障審議会介護給付費分科会資料

この和光市をモデルにして全国的に普及させていくことに対して、鈴木 邦彦委員(公益社団法人日本医師会常任理事)は、次の通りモデルにならないと否定的意見を述べられておられます。

あそこはかなり特異的というか特殊なところです。ある意味で行政が全部仕切っている。市役所に強力な一人の方がいらっしゃって成り立っている。そういう特殊な地域です。それではモデルにならないし、次の場所を見ても、ここは特定の事業所が浮かぶようなところですね。そういうサービスでは普遍性がないのではないですか。ですから、まずは定期巡回がなぜふえないのか、もし適切にふやすとするのであれば、どうすればいいのかを考えないと問題は解決しないと思います。



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