株式会社ベイシス 様

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インタビュー取材日:平成26年12月24日(水)

取材担当:松本昌晴

インタビューに応じていただいたのは、社長の大石様です。

ありがとうございました。

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介護事業を始めようとされた動機やキッカケは何ですか?

高齢者の中には、毎月の生活がギリギリでお金が残らない方や、借金をされている方がおられるなど、何んとなく毎日を生活している方が多くおられます。

私は、この様な方々が可能な限り、もうチョットご自身に投資できる様なことが出来ないだろうかと考えました。

ご利用者様の足元をチョット見直しをしてみたんです。

そうすると、たとえば助成金とか医療助成とか難病とか障害者の手帳とか、そういったものを活用するとある程度、生活基盤が成り立って、たとえば月1回公園へ弁当を持って皆んなで行こうとかいうことができたんです。

ここでもう少し考えたことが、家賃とかが結構ネックになっている方もおられます。

もっと安心して安価で、もっとできることを増やしていただきたいと思ったとき、高齢者向けの住宅を作って介護サービスを提供していきたいと思ったのが、介護事業を始めようとした動機です。

身体介護や生活援助の介護保険制度によるサポートだけではなく、これからの人生の中で計画的にお金を使っていただけることがないだろうか、そこをサポートしていきたいと思ったことが事業を始めようとしたきっかけです。

介護事業を始めてみて、開業前に想像していたことと違ったことは何ですか?(良かったこと、悪かったことなど。)

事業を始めると、結果だけを求めている自分があることに、気付かされました。

お客様に来ていただくために、何をすべきなのか?

目標は作ったものの、その結果しか追いかけていませんでした。

いつまでに何をすべきなのか?

ゴールを目指すのに、そのプロセスをどうすべきか考えるべきだったと思います。

介護事業を始める前は、やるべきことを整理していましたが、実際やってみたら社長というのは孤独で、思いつめてなかなか答えが出せない時期も最初ありました。

何のために事業を始めたのか?

原点に戻ると、何をすべきかが見えてきました。

孤独、責任の重さからプレッシャーは想像はしていたものの、想像以上に大きかったです。

今後の目標や課題は何ですか?

今年10月以降、第3期になりますが売上を1億円にしたいと思っています。

そのために資金調達をして、新しい高齢者住宅を計画しています。

働いていただく方は主婦層が中心で、時間の融通が難しいので、たとえば週3日でも朝だけでも働ける環境を作るためには、ご自宅を訪問する訪問介護は難しくなります。

高齢者住宅であれば、

  1. 主婦層でも働けるし
  2. 派遣社員でも管理できるので問題ないし
  3. 移動時間はかからないし
  4. その結果、人材確保ができ、また人件費効率も良くなります。

病院で長く生活してらっしゃる方で、退院したいけれど出来ない人を対象にして、少しでも社会に出てもう一度自立したいと思っておられる方をサポートしたいです。

看護師を配置していますし医療行為の認定を受けていますので、喀痰吸引や経管栄養は問題なく提供することができます。

また、ここから歩いて3分程度のところに協力病院があるので、往診に来ていただいています。

ヘルパースクールと提携して、喀痰吸引の実地施設として実習生を受け入れたいと思っています。

将来の人材確保にもつながると考えています。

松本会計事務所に依頼して良かったと思われることは何ですか?

HPを見て何社か行ったのですが、松本会計事務所が一番丁寧で、特に最初に電話で対応していただいた女性の印象が良かったです。

税金のことについては、私は素人なので色々相談して答えていただいたので解決しています。

最初の立ち上げのときに、日本政策金融公庫の融資について高田さんにレクチャーいただき、大変助かりました。

また、今回、試算表についてかなりのレスポンスで出していただいて、かなり無理を言ったと思います。

早く対応していただき、また正確です。

疑問に思ったことを質問して、解決できるので助かります。

自社をアピールしてください。

最初に申し上げた通り、私としてはご利用者様が一つでも多くのことができるようになるということと、もう一つは毎日楽しいと思っていただくのが、まず基本的なことです。

勿論、そこには会社があって従業員もいて、お客様の三者がいるわけで、ともに満足できることを心掛けています。

ご利用者様が、どこかへ行きたいとか、何かをしたいなどという気持ちを引き出したときがうれしいです。

できるだけご利用者の自主性を尊重して、こちらは見守りながら手を出さないように気を付けています。

以上が会社の方針であり、私の考え方です。

取材を終えて、取材担当者の感想

まず、一番印象に残ったことは経営者であることです。

介護事業者の多くは、経営者としての資質に疑問に思うことがあります。

しかし、大石様はご利用者、従業員そして会社のバランスを考えて経営されている、数少ない介護事業の経営者であることに、まず感心しました。

また、大石様はお客様のニーズ・ウォンツは何かを、まず考られています。

介護事業者の多くは、お客様のニーズ・ウォンツは一番であると言いながら、まず介護保険ありきで保険外のことまでを含めて考えていないのが現実ではないでしょうか?

ご利用者の生活全般にかかわることで、楽しい生活をしていただくという考え方は、訪問介護だけをしているだけでは生まれてきません。

このように大石様は、自分の考えをしっかり持っておられ、ぶれない姿勢は会社の方向性が明確で従業員にとってもやりやすいと思います。

将来、介護業界のリーダーの一人に成長されるのではないか、また会社はとてつもなく大きくなるのではないかという印象を受けました。




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