介護事業者のための会計入門~資金繰り表と損益計算書はスポーツなら何?~

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

突然ですがクイズです。

資金繰り表と損益計算書は、スポーツに例えられることがあります。

何でしょうか?

ヒントは、資金繰り表は一度でも資金ショートすると信用問題で大ダメージです。

場合によっては倒産することもあります。

一方、損益計算書は3月決算の会社であれば、最初の月である4月に赤字を出しても来年の3月までに黒字にすれば良いのです。

皆さん分かりましたか?

答は、資金繰り表がボクシングで、損益計算書が野球です。

なぜ資金繰り表がボクシングなのか解説しましょう。

次の資金繰り表をご覧ください。

 資金繰り表 (単位:万円)  

4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
月初0▲180▲360▲340▲320▲300▲250▲200▲150▲100▲500
入金(25日)0200200200500500500500500500500
出金(25日)180180180180180450450450450450450450
月末▲180▲360▲340▲320▲300▲250▲200▲150▲100▲50050


資金繰りが、上記のように将来改善されることが分かっているとしましょう。

しかし、それまでに倒産してしまえば終わりです。

ボクシングも一発でノックアウトされてしまえば、いくらまだ体力があっても、テクニックがあってもそれで終わりです。

資金繰り表は、スポーツに例えればボクシングと同じです。

一方、損益計算書はスポーツに例えると何でしょうか?

次の損益計算書をご覧ください。

 損益計算書 (単位:万円)  

4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
前月繰越利益0▲50▲80▲80▲60▲3004080130190250
売上5070100120150170200220250270300300
費用100100100100120140160180200210240240
次月繰越利益▲50▲80▲80▲60▲3004080130190250310



4月と5月は赤字です。

しかし、その後売上が増え9月には赤字がなくなり翌年の3月では310の黒字になっています。

損益計算書は1年毎に集計して、税務署や銀行に提出します。

したがって、1年間のうちに黒字にすれば良いわけです。

野球と似ていませんか。

野球は1回に点を取られても、9回までに逆転すれば試合に勝てます。

損益計算書も4月に赤字になっても、3月までに黒字にすれば良いわけです。



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