介護事業者のための会計入門~売上高と資金のズレ~

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

介護事業は介護報酬の入金が2ヶ月ですが、人件費や家賃などの支払いは、それに先行します。

そのため、損益計算書に計上される売上高が増加しても、資金は2ヶ月後に増加します。

そのことを、ご理解いただくため私の顧問先の訪問介護事業所の売上高と当月利益、月末の資金(預金-借入金)残高の推移を折れ線グラフで示しました。

利益と資金の関係

上図の折れ線グラフは、開業後2年間の月別売上高(青い線)と月別利益(赤い線)、月別資金残高(緑の線)を表したものです。

  1. 売上高は順調に伸びていて、開業後2年で月300万円程の売上を上げています。
  2. 利益は売上の増加に比例して増加していますが、2年目は節税対策として役員報酬のアップにより増加していません。
  3. 月別資金(預金-借金)残高の推移をみると、開業時の自己資金を使いきり借入して資金を補充しています。8か月目が資金の底ですが売上増加に遅れてその後は資金が増加しています。

この事例は、開業して順調に売上を伸ばしていますが、最初200万円あった資金は、底で▲400万円になっています。このことから、開業資金として600万円のお金が必要であったことになります

私の印象ですが、ここで取り上げた事例は稀で1年で損益トントンになれば良いと思います。

訪問介護事業を開業しようと計画されている方で、資金をいくら用意しないといけないか参考になると思います。


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