フランチャイズチェーン(FC)選定のポイント

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

まったく異業種から介護事業へ参入する場合、フランチャイズチェーンに加入することを検討するのも良いと思います。

しかし、いざフランチャイズチェーンを選定する段階になって、どこを選んだら良いか悩みます。

加盟金やロイヤリティーの金額も一つ判断基準になりますが、安いだけで決めてしまうのも問題です。

そこで、いかにしてフランチャイズチェーンを選べば良いか、私なりの経験からお話したいと思います。

ポイントは次の三つです。

加盟店に聞いてみる。

フランチャイズチェーンを2~3に絞り込んだ段階で、そのフランチャイズチェーンの加盟店に聞いてみることです。

一つのフランチャイズチェーンについて、2~3程度の加盟店に聞いてみてください。

一の加盟店だけに聞くと、たまたま偏った意見を持った加盟店の話を聞いてしまって判断を間違ってしまう恐れがあるからです。

まず直接電話して、会って聞いてもらえるか確認してください。

例えば、こんな感じで電話したらどうでしょうか?
「はじめまして××と申します。突然電話して申し訳ありません。2~3分程度お時間をいただいてよろしいでしょうか?今回、○○市で△△フランチャイズチェーンに加入して介護事業を開業しようと考えています。お忙しいところ申し訳ありませんが、△△フランチャイズチェーンに加盟されているとお聞きしましたので、ご相談に応じていただけないでしょうか?」

相談に応じてもらえるなら、伺う日時を決めることです。

介護事業をされている方は、他の業種の会社経営者と比べてボランティア精神があり親切な方が多いように思います。

意外と丁寧に相談にのってもらえるかもしれません。

相談に行く時の注意点を挙げてみました。

  1. 事前にフランチャイズチェーンの説明や資料を入手して概略を把握しておくことです。把握した情報と加盟店から聞いた話が食い違う場合があります。どこが違うか確認してください。
  2. あなたが開業する予定地から離れた加盟店を選ぶこと。親切な人でも近くに開業する人にアドバイスをしづらいものです。最初に電話するとき開業予定地を言うのもいいでしょう。
  3. 礼を尽くすことです。感謝の気持ちを伝えると同時に手土産の一つでも持って行ってください。
  4. あなたが開業した時には、有力な人脈になるかもしれません。開業後の相談相手になってもらえるかもしれません。大切な人脈に会えるかもしれません。
  5. フランチャイズチェーンの長所ばかり言う人や悪口ばかり言う人には注意してください。どこのフランチャイズチェーンも長所や短所があるはずです。それを理解して加盟している人の意見は重要だと思います。
    「長所はどこですか?」「短所はどこですか?」と聞いてください。

フランチャイズチェーンとの相性が良いこと。

あなたがフランチャイズチェーンに加入するのは、あなたが不足していることを補ってもらうためです。
したがって、何が自分に不足しているかを明確にし、不足していることを一番補ってくれるフランチャイズチェーンを選びましょう。

フランチャイズチェーン本部の収支計画は信用しないこと。

フランチャイズチェーン本部は、収支見込みの計画書を提示しながら、「介護事業を開業するとこのような収支になりますよ」と説明します。
その計画書がどのような根拠に基づいて作成されたものか数字の根拠を聞いてください。
加入されている加盟店の実際の収支をもとに説明されても、開業地域が違えば条件も違ってきますから、必ずしも同じ結果になるとは限りません。
特に創業してすぐ利益が出るような収支計画であれば要注意です。

コメントのお願い

a:3997 t:1 y:0