大阪市の高齢者の状況及び問題点
こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。
平成25年5月20日に開催された「第1回都市部の高齢化対策に関する検討会」の資料から、大阪市の高齢者の状況及び課題について書かれたものがありましたのでご紹介します。
大阪市の問題点は、
- 独居高齢者、単身の高齢者が多いこと
- 認定率が非常に高いこと
- 低所得者の方が多いこと
です。
大阪市の概要について
大阪市は、昼間の人口が非常に多いというのが特徴です。
●人口:2,678,051人
●世帯数:1,345,437世帯(平成25年4月1 日現在推計)
●人口密度:約1万2千人/1 k㎡ (市域面積:223k㎡)
●昼間人口:3,538,576人 (平成22年国勢調査より)
大阪市の高齢者の状況
65歳以上の高齢者数
高齢者の人口は、平成19年が約55万7千人でしたが、平成23年には約59万4千人と6.6%増加しています。
65歳以上の高齢者数(第1号被保険者数)の状況(各年9月末現在)
※平成 21~24 年度は 9 月末実績、平成 25~26 年度は計画数値
要介護(要支援)認定者数
大阪市の要介護(要支援)認定者数は、約13万2千人(平成23 年9月末現在)ですが、要介護の認定率が非常に高く、全国平均が17.3%であるのに対して大阪市は21.7%と介護認定率が高いです。
その結果、介護給付費が増大し保険料も高く、現在の第5期の保険料は大阪市が5,897円という非常に高い金額になっています。
要介護(要支援)認定者数の状況
※平成 21~24 年度は 9 月末実績、平成 25~26 年度は計画数値
以上のように、大阪市は要介護の認定率は全国平均より高く、さらに認知症高齢者数の伸びは23.1%増ですが、高齢者人口の伸び6.6%増よりも大きくなっています。
ひとり暮らし高齢者世帯の占める割合が全国平均より高い
ひとり暮らし高齢者世帯の占める割合は、全国平均が24.8%に対して大阪市は41.1%とかなり高いです。
市町村民税非課税世帯の被保険者の割合が全国平均より多い
大阪市は非常に低所得者層が多く、市町村民税非課税世帯の被保険者の割合は全国平均で31.4%に対し、大阪市は48.58%と高くなっています。
大阪市は訪問介護が多い
大阪市はは、訪問介護が非常に多く全国で9.8%のところが大阪市は24.2%と訪問介護が一番多くなっています。
一方、通所介護は全国平均が16.4%に対して、大阪市は12.1%と低くなっていて訪問介護とは逆の結果になっています。
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