介護事業創業前の融資申込の必要性
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
8月30日のブログで、お金を金融機関から借りるなら介護事業創業前がいいと書きました。
その理由として、開業して実績ができてから借入を申し込むと、実績に基づいて審査されるので赤字の場合は不利になるが、創業時の融資については比較的スムーズに進むことがあると書きました。
今回は、介護事業創業前の融資申込の必要性について別の視点から述べたいと思います。
デイサービス開業の事例でご説明します。
デイサービスの場合は、比較的まとまった資金が必要になります。
デイサービスに適した物件を探し、内装工事を依頼することになるのですが、融資のお申込みは内装工事の見積書を入手した段階で行うことになります。
大きな支払い金額である内装工事金額が分からないと、融資の申込金額が計算できないからです。
間違っても、融資の申込をして融資される金額が分かる前に、内装工事の発注をしてはいけません。
もう、お分かりだと思いますが、もし希望の融資額が出ない場合は工事代金を払えず、開業ができない可能性があります。
また、開業できたとしても途中で資金不足に陥る可能性があります。
そのときになって、金融機関に融資を申し込んでも難しいのが一般的です。
順番を間違えると大変なことになってしまいます。
次の順番で進めるのが一般的です。
会社設立 ⇒ 物件の賃貸契約(会社名義で契約。また、個人契約するなら会社契約に切り替えることが可能か確認。) ⇒ 内装工事の見積もり ⇒ 融資の申込 ⇒ 融資金額の決定 ⇒ 内装工事の発注
その他注意点
- 建築基準法や消防法の確認
- 開業後の運転資金を考慮
など。
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