リーダーはときに冷徹に

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

従業員を採用することことほど、難しいことはありません。

募集しても集まりにくいという現状だけではなく、面接して良い印象であっても必ずしも面接だけでは分からないからです。

面接では本当の姿は分かりません。

採用してから、しばらくして失敗したという経験を何度もしています。

このとき本人と話をして、私の事務所の理念や考え方を伝え、理解してもらうようにしています。

しかし、本人は理解したつもりでも、今まで長く続けてきたことを変えることは至難の技です。

ほとんどの人が変えられません。

このとき、私は冷徹にこのまま続けることは、お互いに良くないと判断して辞めてもらうようにしています。

本人に告げるのは、非常に辛いことですがトップとしてしなければならないことです。

これを避けると事務所全体の志気が下がり、空気が悪くなります。

ただ、注意しないといけないのは、ストレートに辞めてもらう従業員に悪い点を伝え「あなたが悪いから辞めてもらいます。」と言わないことです。

嘘でも「あなたは優秀ですが、この事務所では残念ながら能力を発揮できません。あなたが能力を発揮出来る事務所は他に必ずあるはずです。」と言うことです。

嘘でもと言いましたが、辞めてもらいたい従業員でも何か良い点はあるはずです。

そこは素直に褒めるべきです。

ここで大事なことは、相手に対する不満をぶつけることではなく、スムーズに辞めてもらうことが目的です。

相手も不満があるはずですから、お互いに言い合いになってしまいます。

こじれてしまうと良いことはありません。

リーダーはときに冷徹に、ときに演技をしなければならないと思っています。




a:2263 t:1 y:0