介護事業の開業相談で必要な質問力

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

私が、介護事業の開業相談に来られた方に心がけていることは、いかに良い質問をするかです。

相談に来られた方のほとんどは、開業に不安に思っておられます。

そのとき、良い質問をしないと良い回答ができません。

例えば、

「どうしたら開業して成功するのでしょうか?具体的に教えて下さい。」

と質問されても、抽象的なことは言えますが、ご相談者が知りたい回答になっているか分かりません。

そこで、私は

  1. ご相談者は、いま何に悩んでいるか?
  2. ご自身が実践していることは何か?
  3. 問題解決して、どんな結果が得たいのか?
    などを質問して、具体的な問題点や改善点が明確になるようにしています。

さらに、私は介護事業開業の成功要因を頭に置きながら、どこに問題点や改善点があるかを質問するようにしています。

私が考える成功要因は

  1. 自己資金をしっかり貯めてこられた
  2. 介護関係の人脈、特にケアマネさんの人脈を持っておられる
  3. 家族や友人などが協力してくれる
    などです。

上記の要因を頭に置きながら質問します。

例えば

「自己資金はいくらありますか?」「毎月、貯金されたものですか?」という質問に「毎月コツコツ5年間給料から貯めて400万円あります。」という回答が得られたら、

私は「金融機関の融資の申し込みも有利なので、資金調達には苦労しないだろう」と判断します。

逆に自己資金が少ない場合は、どのようにして資金調達するかをアドバイスするのですが、どのように考えても資金が調達できない場合は、開業が難しいことを正直にお伝えします。

良い質問から良い回答が得られると思っています。




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