いずれ、老健、療養病床にも入所基準の厳格化

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

介護3施設、すなわち

  1. 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム、略して「特養」)
  2. 介護老人保健施設(略して「老健」)
  3. 介護療養型医療施設(略して「療養病床」)
    の入所者は、次のグラフから分かるように重度者(要介護3以上)が中心です。

例えば、特養は

  1. 要介護1 要介護 3.1%
  2. 要介護2 要介護 8.7%
  3. 要介護3 要介護 20.3%
  4. 要介護4 要介護 32.0%
  5. 要介護5 要介護 35.8%
    であり、重度者(要介護3以上)は9割を占めています。

【介護施設の要介護度別構成割合】
介護施設の要介護度別構成割合

今回の介護保険法の改正で、特養の入所基準が厳格化され基本的に要介護3以上でないと入所できなくなります。

この改正案では、老健と療養病床の入所基準については触れていませんが、いずれ特養と同じように入所基準ができると思われます。

なぜなら、老健や療養病床も特養と同じように、高齢者の増加に施設の整備が追いついていません。

施設数には限りがあり、いずれ入所基準に制限が加えられるでしょう。

なお、特養については、「特別養護老人ホームの入所申込者の状況」が報道発表されており、待機者52万人という調査結果が出ています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041418.html

一方、老健や療養病床については、待機者数についてほとんど公表されていません。

待機者数が公表されている特養から入所基準の厳格化がなされたと想像されますが、いずれ老健や療養病床にも入所基準の厳格化がなされると思われます。

【ご参考】
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/kaigo/handbook/service/c078-p02-02-Kaigo-17.html

介護老人保健施設
http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/kaigo/handbook/service/c078-p02-02-Kaigo-19.html

介護療養型医療施設
http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/kaigo/handbook/service/c078-p02-02-Kaigo-20.html




a:2568 t:1 y:0