介護事業所のM&A

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

1年半ほど前にデイサービスの売却のご依頼があって、初めてのM&Aの仲介をしました。

数人の方にご紹介して、何とかまとめることができました。

最初の案件で成約に至りました。

気をよくした私は、介護事業所の売却専門のホームページを開設しました。

その後、1ヶ月に1件のペースで売却のご相談があります。

今まで成約に至ったのが3件ですから、5~6件の案件で1件成約する割合です。

その都度、売主側と買主側の交渉に立ち会って、交渉が成立するかどうかの目安というものが、何となく分かってきました。

売買金額も大事ですが、売主側にも買主側にも売買金額より優先するものがあります。

まず売主側は、今のご利用者や従業員を大切にしてくれる買主を探しています。

こんな事例がありました。

私がご紹介した買主とM&Aの仲介業者が紹介した会社で競合になったのですが、最終的に金額的に不利な私がご紹介した会社に決まりました。

その理由は、先に述べた通り、ご利用者や従業員を大切にしてくれるであろうと思われたからです。

一方、買主側も売買金額だけで決めることはしません。

介護職員が優秀であるかどうかが、大きな決め手になることがあります。

こんな事例がありました。

私のところに電話があったのは、デイサービスの廃止届を出したばかりで、そのテナントから退去する直前でした。

内装工事が終わっているので、この後を利用する人がいないか電話があったのです。

この状態で買主の方に会って頂きました。

買主は、売却を依頼した人を気に入り、その人が続けることを条件としてその事業所を購入しました。

今では1年もしないうちに、稼働率が100%に近づき新たな物件を探しています。

この様に、介護事業所の売買で重要になってくるのが人です。




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