地域包括ケアシステムは都会では難しい

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

4月19日の日本経済新聞に救急車の出動件数が増え続けているという記事が掲載されていました。

厚生労働省が目指す地域包括ケアシステムの構築が、この救急車の出動件数が増加しているという記事を読んだとき、都会でできるのであろうか、という思いになりました。

救急車の出動の大きな要因は高齢化で、救急搬送された人のうち65歳以上の高齢者は、1989年は23%でしたが、2013年には54%までになっています。

さらに、入院の必要がない軽症の人が50%を占めています。

「独り暮らしなど身近に頼れる人がいない高齢者が増え、具合が悪くなると、どうしていいかわからず、すぐ救急車を呼んでしまう」といった背景があるとしています。

この様な現状を考えると、厚生労働省が目指す地域包括ケアシステムは、特に都市部ではかなり難しいように思います。

私は18歳まで田舎で暮らし、それから都会で暮らしてきた経験から、人付き合いが苦手ということもありますが、田舎では近所の付き合いが大変です。

昔は、互い助け合わないと生活できなかったという事情があったので、協力するというのは当たり前でした。

役所にお願いするという発想は、なかったように思います。

この様な地域では、地域包括ケアシステムは根付きやすいです。

私は田舎と都会の両方を経験しましたが、田舎で暮らしたいとは思いません。

田舎暮らしは、付き合いが大変だからです。

私のような人間が多いと、地域包括ケアシステムが定着するのは難しいです。

このブログに関連する記事

地域包括ケアシステムと救急出動件数
夕張市は救急車の出動回数が半減