ツクイの決算報告及び中長期計画から学ぶべきもの(続き)
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
ツクイの中期計画の発表は、非常に多くのヒントを与えてくれます。
これからのあるべき介護事業所の姿が見えてきます。
ツクイは、中重度者(要介護3以上)と機能訓練が中心に移行しつつあります。
昨日のブログでご紹介した下のグラフからも分かります。
中小の介護事業者様は2番手戦略
介護事業は誰よりも早く先頭に立つより、先頭を走っている例えばツクイなどを見ながら、成功事例を参考にして自分の戦略を練る方が無難です。
その意味で今回のツクイの計画発表は、中小の介護事業者にとって非常に参考になると思います。
中小の介護事業者は、ツクイが持っている情報と分析力にはかないません。
そこで、ツクイの描く介護事業を参考にしながら、採り入れられるところは採り入れていくのがいいのではないでしょうか?
先頭を走っている介護事業所を見ながら、自分の介護事業所の方向性を探ることが安全な方法だと思います。
これからは中重度者と機能訓練が中心
財務省は、早く要介護1と2を介護保険から外し、市町村の総合事業に移すようにと提言しています。
これは遅かれ早かれそうなると思います。
ツクイは、そこを見越して要介護3以上に移行を進めているのです。
国が今、デイサービスに求めているのは、ハッキリ言って機能訓練だと思います。
予防デイサービスが個別市町村の総合事業に移りますが、市町村の総合事業に移ったとき予防デイサービスの役割は、機能訓練だけです。
日中のお預りは、いわゆるミニデイサービスでボランテイアさんのところに全部移されます。
だから予防というカテゴリーを見たときデイサービスがかかわることが出来るのは、機能訓練だけということになります。
もう長時間のお預りやお泊りは、ハッキリ言って、国の描く将来像にはなっていません。
機能訓練中心にシフトするということは必然です。
ツクイは、国の情報や動向などを見て、10年先のことを考えたらデイサービスは中重度者中心であり機能訓練中心型にしないと生き残っていけなくなると判断したと考えられます。
中小の介護事業者は、ツクイと同じことはできません。同じことをすれば負けます。
しかし、事業所ごとに、どこに強味があって、どういうところに専門特化していくかということをツクイを参考にして検討していかなけらばなりません。