ワタミの失敗に学ぶこと~規模を拡大するときには踊り場をつくる~
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
昨日に続いて、日経トップリーダー2015年12月号「カリスマの誤算」より、ワタミの失敗から一般の中小の介護事業者が学ぶべきことをご紹介したいと思います。
経営者は、ここがチャンスだととらえたら最大限のエネルギーを集中して、資金や人材など投下します。
そうしないとライバルが市場を押さえてしまいます。
ワタミも、そうだったかもしれません。
他社より早く有料老人ホームの市場を押さえようとして、従業員の教育も十分でないまま、とにかく開設を先行したのかもしれません。
ここで教訓になるのが、あえて立ち止まって足元を見てみる勇気が必要だということです。
前ばかり見ていると、足元がおぼつかないことに気付かず、前のめりになって倒れてしまいます。
踊り場をつくる勇気
日経トップリーダーの記事の中では、「踊り場をつくる勇気」として、従業員教育が規模拡大に追いついていないと気付いたとき、成長の踊り場をつくる勇気が必要であるとしています。
中小の介護事業者として、稼働率が100%に近づき新たに出店しようかと思ったとき、任せられる人材がいないということがあります。
人が育ってから出店するのが原則ですが、社長がフォローできるのなら、新しい事業所を任せながら教育していくのも方法です。
実際に経験しながら覚えていくのが一番の教育になります。
そのとき大事になるのが、任せた従業員が一人前になるまで社長が面倒見ることです。
任せたら終りではなく、その後のフォローが必要です。