ワタミの失敗に学ぶこと~トップダウンから縦割り組織~
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
昨日に続いて、日経トップリーダー2015年12月号に「カリスマの誤算」より、ワタミの失敗から一般の中小の介護事業者が学ぶべきことをご紹介したいと思います。
同時社長であった渡邉美樹氏は、売上高1500億円の会社なのに、98%の意思決定をしていました。
これはまずいということで、外食、介護、宅食(宅配食事サービス)、MD(製造)をそれぞれ4人に任せることになります。
頭脳であった渡邉氏が退き、手足であった部下が頭脳として、それぞれの部門の意思決定をすることになります。
そこで2つの問題が発生しました。
本来はそれぞれが連携しあって機能していたのですが、バラバラになってしまいました。
もう一つの問題は、任せられたた4人は今まで意思決定をほとんどせず、渡邉氏が決定していたため、自立できていなかったということです。
縦割り組織の弊害
日経トップリーダーに書かれている「縦割りが組織を劣化させる」は、部門別組織の会社の方やこれから部門別組織を検討されているい方に是非、参考にしていただきたい内容です。
ここで、少しご紹介します。
部門別組織の問題点として、部門間の意志疎通が少なくなって、それぞれの部門の利益だけを追求し会社全体を最適化することをおろそかにする傾向にあります。
それぞれの部門間が会社全体の利益を追求できるように、部門間を調整しまとめる役が必要であるということをワタミの失敗から学びました。