人材確保の手段~介護職員初任者研修事業その2~
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
介護職員初任者研修事業は、人材確保にメリットがあるということを昨日のブログで書きましたが、もう少し詳しく書きたいと思います。
生徒さんの中に優秀な人がいて、自社で採用したい場合はどうしたらいいでしょうか?
講師は面接官でもある
介護職員初任者研修の講師は、自社の職員が担当します。
講師は誰でもできるわけではありませんが、介護福祉士の資格と経験年数が5年以上があれば講師はできます。
ところで講師の役割ですが、生徒から見れば講師としての先生というのが表の顔があります。
裏の顔は事業所側の立場で、生徒の中から優秀な人を採用する面接官の役割を持っています。
介護職員初任者研修の教室は、面接会場であり講師は面接官なのです。
これが、介護職員初任者研修事業をする本当の目的です。
生徒は、まさか面接されているとは思っていませから、本当の姿が分かります。
授業中は熱心か、遅刻はしないか、協調性はあるか、など面接官として生徒を見ます。
その中で、この人は優秀だと判断したら、次は採用活動に入ります。
採用活動
そのときに重要なのが、表の顔です。
すなわち、先生と生徒の関係です。
先生である講師の役割は、ただ単に授業時間中に、教えるだけではありません。
授業時間以外で相談相手になって、悩みを聞いてあげます。
そうすることによって、信頼関係が出来上がります。
もともと先生と生徒との間は、いい関係が築けると生徒からすると先生は尊敬対象です。
この関係が出来上がると先生からの誘いで、採用活動をしやすくなります。
もし、その生徒が優秀ならば、尊敬する講師の先生が働いている事業所で働いてみたいと思うのが自然です。
そこで、自社の施設見学をカリキュラムに組み、講師が働いている施設を見学させるようにしてください。
施設見学は、授業の一環として行われるものですが、事業所側からすれば、就職説明会のようなものです。
なお、重要なことは講師である自社の職員が、自社が他の事業所と比べて、素晴らしくいい事業所であると思っていないと、採用活動に積極的になってくれないのは当然です。
もし、こんな事業所で働きたくないと思っていたら、生徒を自社に勧誘しないでしょう。
会社はエース級の職員を講師として派遣しなければなりません。