2016.01.07
カテゴリ:介護事業所の経営
一人当たりの稼働率が収支差に与える影響
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
常勤者に優先的に仕事を回せば、勤務時間の範囲内なら人件費は増えません。
例えば、訪問介護の場合、新規の利用者を常勤者に回すか登録ヘルパーに回すか、どちらが会社としていいかと言えば、明らかに常勤者に回した方が利益は出ます。
常勤者一人あたりの稼働率が上がると、登録ヘルパーへの支払いが減って、結果的に人件費率が抑えられ収益の増加になります。
それでは、訪問介護の常勤者が稼働率一杯になったときに、新規利用者を登録ヘルパーに回せばいいでしょうか?
会社の利益と言う点では、いいのかもしれませんが問題があります。
新規の利用者は、安定するまで最初は常勤者が行わないとサービスの質が維持できません。
そして安定してから登録ヘルパーに引き継いでもらう様にすれば、いざ登録ヘルパーが行けないときも常勤者が対応することができます。
訪問介護事業所全体でチームとして、ケアをする体制を整えることが大事ではないでしょうか?
そのためには、常勤者は稼働率を一杯にせず、新規の利用者をいつでも受けられるように余裕を持っておくことが理想です。