「ふれあいサロン」から住民主体の通所型Bと訪問型Bが発展して分離される
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
昨日のブログで「ふれあいサロン」に通っていると顔なじみになり、元気だった高齢者が要支援状態になると助け合いが生まれるということを述べました。
こういう関係が出てきたときに要支援状態になった方とお手伝いする方を「ふれあいサロン」から一緒に切り離します。
出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「新しい総合事業のイメージと移行プロセス ―地域包括ケアへの挑戦」セミナー
通所型B(住民主体)の誕生
そして切り離した部分をいわゆるミニデイサービスに変えていきます。
これがサービスBで住民主体のサービスです。
ミニデイサービスは、毎週月曜日とか水曜日に10時から3時までという限定で行われます。
ミニデイサービスでお手伝いするのは、ご近所のボランティアです。
そしてお手伝いされる方は、ご近所の要支援状態の人です。
訪問型B(住民主体)の誕生
ミニデイサービスに行かない日は、ゴミ出しとか買い物などの生活援助を手伝う人が自然と現れてくるようになります。
ミニデイサービスで顔なじみになり親しくなった人がお互いに助け合い、ミニデイサービスに来ない日も生活援助ををする様になります。
これが訪問介護B(住民主体)です。
以上の流れが総合事業のプロセスです。
介護事業所の役割分担
これを時間をかけて作っていくのが、厚生労働省の構想です。
この形ができるまでには時間がかかります。
それまでは介護事業者が担い手になります。
その形ができたら出来たところから、少しずつ介護事業者から切り離されていきます。
最終的には介護事業者は専門的なところだけ担当し、大部分はボランティアなどに任せるようになります。
介護事業者から完全に切り離すには、5年~10年はかかります。