職員のモチベーション向上と定着率アップが課題

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

会社の経営理念やビジョンが明確でなければ、職員はどの方向に向かって行けばいいか分かりません。

また、共通の価値観を持った職員が集まれば、仕事はスムーズに運びます。

その意味でも理念とかビジョンは大切ですが、それだけでは人は育ちません。

  1. 適切な能力評価システム
  2. 明確なキャリアアップ制度
  3. 教育制度と福利厚生制度
    がなければ、職員のモチベーションは向上せず、定着率アップにつながりません。

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モチベーションと定着率との間には相関関係があり、モチベーションが向上すれば定着率はアップします。

人材不足を解消する方法は、採用に力を入れるより定着率をアップさせることを優先するべきです。

なぜなら、採用しても定着しなければ、また採用するという悪循環に陥るからです。

定着率が高い職場は、それだけ魅力的な職場であることの証明であり、魅力的な職場には磁石のように優秀な人材が集まってくるという好循環があります。

職員のモチベーション向上は、介護事業の経営者にとって非常に重要なことであるを認識しなければなりません。

介護職員処遇改善加算は職員のモチベーション向上が目的

介護職員処遇改善加算を取得している事業所は多いですが、ただ単純にお金がもらえるからという理由で算定しているのではないでしょうか?

しかし、その算定要件を見ると次の通り職員のモチベーション向上につながるようになっています。

  1. キャリアパス要件①
    職位・職責・職務内容に応じた任用要件と賃金体系を整備すること。
  2. キャリアパス要件②
    資質向上のための計画を策定して、研修の実施又は研修の機会を確保すること。
  3. 職場環境等要件
    賃金改善以外の処遇改善への取組を実施すること。

介護職員処遇改善加算は、厚生労働省として「お金を払いますから職員のモチベーションの向上を図って下さい。」という意図があると理解できます。

介護職員処遇改善加算の算定要件は、職員のモチベーション向上に積極的に使いましょう。

キャリアパス要件は、加算を取りための形式的なものではなく、職員のモチベーション向上と定着率アップにつながるものであるという認識で、中身のあるものに作り替えて頂くという姿勢が必要ではないでしょうか?

画像の説明
出典:平成27年3月3日全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料




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松本昌晴税理士事務所
大阪の税理士
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