保険外サービスを行っている企業

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

保険外サービスをやっているかやっていないか、こういった調査が日本政策金融公庫によって昨年行われ、結果が発表されました。

介護保険外の介護サービスとは、配食、大掃除、ペットの世話、見守りなど、生活支援サー ビスをいいます。

ただし、「横出し」といって自治体が独自に介護保険の利用を認めることもあります。

【保険外の介護サービス事業を行っている企業】
画像の説明

  1. 配食、庭の手入れ、見守りなど、介護保険の対象となっていない高齢者の介護サービスを独自の事業として提供している企業は、全体の28.6%を占めています。
    ただし、訪問介護を営んでいない企業では、10%程度と少なく、訪;問介護と合わせて提供している企業が多いです。
  2. 通所介護を行っている企業では、夜間に宿泊サービスを提供する「お泊まりデイサービス」を提供している企業の割合が13.6%あります。
    なお、宿泊料金の平均値は2,700円、最頻値は3,000円となっています。
  3. 介護保険外のサービスによる1カ月当たりの売上高は、「訪問介護のみ」「通所介護のみ」「訪問介護と通所介護のみ」の企業の場合、平均値が128万円、中央値が50万円となっています。なお、保険外の介護サービスを行っているからといって訪問・通所介護の採算がよいということはありません。

出典:日本政策金融公庫総合研究所「訪問・通所介護事業者の経営実態」

これは訪問介護と通所についての政策金融公庫のアンケートを集計したもので、平成27年10月のアンケート調査なので、平成27年4月の報酬改定から半年後の調査となります。

訪問介護は全体の44.5%、半分近くの事業所が何らかの保険外サービス、いわゆる自費サービスをやっています。

それに対してデイサービスは12.4%が自費サービスをやっています。

訪問介護は普通に保険外サービスをやっていますが、デイサービスは何をやっていいか分からないという傾向が読めます。



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