介護に専念できることと定着率との関係
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
介護労働実態調査によると、現在の仕事を選んだ理由として、「働きがいのある仕事だと思ったから」と回答した人が52.2%と一番多くなっています。
出典:介護労働実態調査
この調査結果から介護に専念できる職場の環境でなければ、働きがいのある仕事だと思って就職したのに、介護の仕事ができず不満となって退職につながるのではないかと考えられます。
介護に専念できているかどうかと定着率との関係をアンケート調査した結果が発表されています。
出典:日本政策金融公庫総合研究所の資料より作成
この調査結果によると、定着率が高いと回答した企業の割合は
- 「介護の仕事に十分に専念できている」と回答した企業で63.0%
- 「介護の仕事におおむね専念できている」と回答した企業で47.5%
- 「介護の仕事にあまり専念できていない」と回答した企業で21.7%
となっています。
介護に専念できればできるほど、働きがいのある仕事ができることから定着率が高いのではないでしょうか?
介護に専念できない現状がある
しかし介護の現場では、介護に専念できるという状況ではありません。
介護には周辺業務、たとえば介護施設では掃除、洗濯、シーツ交換などがあります。
この様な業務は介護に不可欠な業務ですが、高齢者と直接かかわる業務でないため、資格をとったのに活かせないという不満が生じます。
これを解決するためには、介護の周辺業務で無資格者でもできることは無資格者に任せ、有資格者は介護に専念できるようにすることです
いずれにせよ、介護職員がどの様な不満を持っているかが分からなければ、正しい経営判断はできません。
従業員満足度調査を行うことは、絶対に必要です。
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