ワタミが危機

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

居酒屋で有名なワタミは、介護施設も経営していることをご存知だと思います。

そのワタミが、苦しんでいます。

居酒屋の部門も介護の部門もともに、業績が思わしくありません。

今年の4~6月期の既存店売上高は10.4%減です。

また、介護施設の入居率は90%超と高かったのが、平成27年3月期に77.9%まで低下しています。

さらに、入社2カ月の社員が自殺して遺族に訴えられ、介護施設では死亡事故が発生するなど、ワタミのブランドイメージは大きく低下しています。

介護事業の業績

【前第1四半期連結累計期間(自 平成26年4月1日 至 平成26年6月30日)】
画像の説明

【当第1四半期連結累計期間(自 平成27年4月1日 至 平成27年6月30日)】
画像の説明
出典:ワタミ株式会社「平成28年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(平成28年8月11日発表)
http://v3.eir-parts.net/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&sid=1279653&code=7522&ln=ja&disp=simple

決算短信に書かれていた部分を一部抜粋しました。

介護事業におきましては、2棟の新規施設を開設し、6,400名を超えるお客様にご入居いただいております。当第1四半期連結会計期間末における施設数は112棟となっております。既存施設の入居率は、当第1四半期連結会計期間末で78.3%となっております。介護事業における売上高は9,127百万円(前年同期比103.5%)、セグメント損失は134百万円(前年同期は721百万円の利益)となりました。

第1四半期連結累計期間においても、当初利益計画の進捗は計画を上回って推移しているものの1,542百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失を計上しており、引き続き取引銀行からの金融支援が必要な状況にあります。
これらの状況により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。

...............(略)..................

現在、これらの対応策を進めているため、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。

「継続企業の前提に重要な疑義」とは、倒産するかもしれないと言っているようなものです。

最後に、「現在、これらの対応策を進めているため、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。」と締めくくっていますが、対応策が功を奏じなければ継続できない、すなわち倒産するかもしれません。

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