ケアプランの適正化
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
今回、国が進めているのがケアプランの適正化です。
いわゆる、高齢者住宅の囲い込みとか過剰サービスを防止する目的で、今ケアプランの適正化を進めています。
【ケアプランの適正化に向けた取組の推進について】
出典:全国介護保険担当課長会議資料(平成26年7月28日)
囲い込みと過剰サービス
囲い込みというのは、例えば高齢者住宅に入居するときに、併設の訪問介護やデイサービスを使うという条件を付けることです。
過剰サービスというのは、その利用者の要介護度による区分支給限度額一杯に利用する、という条件で入居させることです。
例えば、要介護1の方だったら、だいたい区分支給限度額は17万円ぐらいです。
その区分支給限度額一杯を使うのです。
ケアマネさんのケアプランが、その利用者に必要なサービスでなくても、いかに一ヶ月17万円を使いきるかというケアプランを作ることになります。
例えば、毎日のように、高齢者住宅の上から下におりてデイサービスを利用するとか。
また、元気な利用者に朝の起床介助、夜の就寝介助をするとか。
必要でないサービスを押しつける。
これが、今、非常に批判されています。
ケアプランの適正化に向けた取組
上記の囲い込みや過剰サービスに対して厚生労働省は、ケアプランの内容をチェックすることにより防止しようと考えています。
すなわち、囲い込みとか過剰サービスについて、事業者を指導するよりも、川上の元を断つ、すなわちケアプランを点検することが効率的であるとしています。
言い換えると、ケアマネへ規制強化することで、囲い込みや過剰サービスをなくそうと厚生労働省は考えています。
そのケアプランの内容が不正であるとなると、ケアマネの資格停止になる可能性があります。
これからケアプランの自己負担が検討されており、ケアマネさんにとって受難の時代が訪れそうです。
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